荒木経惟
『死小説』
「まだセンチメンタルな旅は終わっていない。」 ――写真で綴る処女小説。
~震災後、被災地に赴いてカメラを向けることをかたく否定し、あくまでも都会に留まりながら、ひたひたと押し寄せる死の気配を写し取ることを選んだ、写真家・荒木経惟。
生の中にある死を、日常の中にある此岸と彼岸をカメラで切り取ってゆく――写真家が本気で「書き」下した、写真による死(私)小説。~
陽子さんもチロちゃんもいない今、“ 写真 ” というモノに向き合い続け、癌という病と共に生きる ・・・ 写真家・荒木経惟からは、より深い“ 人間臭さ ” を感じます。