気になる表紙の写真は、大竹伸朗が撮った自分のアトリエ風景。「やっぱりなぁ。」と本の店出しをしながら一人でつぶやいてました。好きなものは素早く目に飛び込んでくるものです。
美術評論家の著者、椹木野衣が「全景」展のことなど、現代美術の最先端を批評している読み物です。飴屋法水に会田誠、榎忠などについての批評もあります。
「全景」展の批評は、訪れた時の状況から説明されているので、観に行ったアノ濃密な4時間半を思い出させてくれました。集中して圧倒的なパワーを放つ作品をたくさん観て興奮して、帰りのバスの中でカラダはぐったり、アタマはぼんやりになってしまったものです。ところで「全景」展のカタログがまだ届きません。私と同様に待っている方々、待ち遠しくて、たまりませんねぇ。