渾身のドキュメント
本橋成一 写真集
『屠場』
~瞬間の奥行きと無音の広がり。
いのちと向かい合う現場。~
筑豊やチェルノブイリの記録を発信してきた写真家 本橋成一が、故なき職業差別と身分差別に抗いながら、大阪・松原の屠場でいのちと向き合う人びとを追ったドキュメント。
世の中には、さまざまな差別があることを、後世へ語り継ぐか否か意見の分かれるところですが、“差別”を知っておくということも大事なことだと思います。
屠場(とじょう)とは、
家畜等の動物を殺す屠殺(とさつ)、屠畜(とちく)する場所。肉食の歴史とともに歩んできた労働現場。職業差別と身分差別にさらされながら、伝統の技と熟練を守りつづける誇り高き労働者たちの職場。